始まりは1冊の本でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の夕方、年長児数名と図書館に行き借りてきた本の中にあった「まるごとおばけ」。

 

 

 

「見てみて!おばけの作り方だよ!ほら、こんなの作れるんだよ!!」

 

 

 

さらに読み進めるとおばけやしきの見取り図を発見!

 

 

 

 

「入口入ったら、段ボールで道を作って…この辺にドラキュラがいいね。このおばけは小さい子が泣いちゃいそうだからやめておこう」

 

 

「入口のところのシャラシャラは紐をいっぱい結べば作れるね」

 

 

さくらのお部屋を想定し、夢はどんどん膨らみます。

 

 

 

 

 

「先生!おばけやしき、もう決めたよ!○○がドラキュラで、○○がミイラ男で、○○がねこおばけ!」

 

 

 

どうやら本当におばけやしきをやるつもりらしい。

 

それなら…とさくらのお部屋皆でやってみようと提案しました。

 

 

 

 

「先生たちはお客さんね」

 

「小さい子も来てもらおうよ。泣かないように優しいおばけにしてさ!」

 

「招待状とかチケットも作ろうよ」

 

「お母さん呼びたいな。絶対びっくりするよ!」

 

 

 

 

早速自分たちなりに作ってみるものの、自分たちの想像する形になかなかならない様子。

 

ちょっぴりお手伝いをすると、そこからは頼もしい年長さんが先生となってくれました。

 

 

 

 

「作り方わかったから私が教えてあげる」

 

「どうやるの?」

 

「この線を切って…先生にホッチキスしてもらったら、私がテープで止めてあげるね、ここ危ないから」

 

「目をいっぱいにしたら怖くなったよ」

 

「私のは怒ってる顔!口もこんなに大きいよ」

 

 

 

 

そこからはこども達のアイディアがどんどんふくらみ、入り口にシャラシャラを吊るそうと、長さや配色を調整しながらすずらんテープを何本も結びつけたり、丸く切った段ボールや四角い段ボールを組み合わせ、オリジナルおばけを作ったり、先生や小さい人に宛てた招待状を作ったり・・・大忙しです。

 

 

 

 

 

開催は木曜日の午後に決め、いざ当日。

 

 

 

 

 

棚には布をかけ、めいめいがシーツをかぶったり、物陰に隠れたりして準備万端。

 

 

 

「おばけやしきやりますよ~」

 

「最初の3人どうぞ~」

 

 

 

 

いつものお部屋なのにちょっぴりドキドキ・・・そ~っと足を踏み入れると・・・

 

 

 

「うぉ~っ!おばけだぞ~っ!!」

 

「きゃ~っ!!!」

 

 

 

 

 

やったね!大成功!!

 

さぁ、次の人が来るぞ。急いで隠れよう!!

 

 

 

おばけをやりたい人、お客さんになりたい人、受付をやりたい人、こども達の中に見え隠れする“楽しいけれどちょっぴり怖い”気持ち。

 

 

 

 

招待状を持って、小さい人が来てくれた時には「優しいおばけ」として声のボリュームやトーンを調整したり、小さい人の手を引いておばけやしきを回ってくれたり、お迎えにきたお家の方も招待したり。自分たちも楽しみながら、みんなで楽しもうとする気持ちが溢れていてなぜだかあったかい気持ちになる「おばけやしき」となりました。

 

 

 

 

おばけやしきのお客さんがひと段落すると、いつのまにかおばけパーティーに変わったそうで、「電気はつけないで~!」と暗闇でのパーティーに発展していましたよ。

 

 

 

 

 

準備から開催まで、3週間あまり。その間には高尾山への遠足に向けたワクワクがあったり、新しいミニ地球作りに精を出したり、刺しゅうや編み物に夢中になったり。いろいろな生活がある中で、誰に強制されるでもなくずーっとずーっとおばけやしきへの情熱を持ち続けて準備をし続けるこどもたちの力、その中でぐんぐんアップするもの作りの技術など、大人たちは驚かされっぱなしでした。

 

 

 

 

こどもたちから生まれる次のワクワクはなんでしょう?楽しみですね!